書評:裸でも生きる——25歳女性起業家の号泣戦記

会社に行く通勤時間(土曜だけど午後から)で一気に読んだ。

本書は多面的に読むことができ、特に起業してゆくゆくは国際的なブランドを目指したい、という人には大いに得るところがあるだろう。

若者論としては、バングラデシュの大学院を修了して現地で起業した女性起業家、という肩書きを抜きにすれば、実は自分を基準にして生きられない日本人が日本を出て気づきを得た、という単純な話。だからこそみなが読んで感じるところがあるんだが。

起業としては目標を忘れないとか、オリジナルであることが大切とか、いろいろあった。起業は考えたことがないので省略。

最後に途上国支援。普通のフェアトレードは途上国の人的資本を安く買いたたくのをちょっと遠慮しているだけであり、先進国からの慈悲に過ぎない。まっとうな支援は途上国それぞれならではの特徴を生かした製品を生産し、世界に販売する手助けをすることである。

結局大切なのは先進国・途上国に限らず、人それぞれ、国それぞれオリジナリティを最大限尊重すること、人それぞれが自分らしく楽しく生きることにつきる。

いまだ日本でこんな趣旨の本が売れてしまうことが残念だ。

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